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サーナδ
名前 |
サーナδ |
レベル |
146 |
職業 |
ワッフルはんぺん |
称号 |
ワッフルエース |
功績 |
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・・・

「ねえ、なんで僕たち人形は、
人間のように歩けないのだろう」

「歩く必要がないからじゃない?」

「人形は、何かの雛形である事が存在意義?」

「可愛いお人形さんならば、人間に可愛がってもらえるからね」

「何かの象徴とされるお人形さんなら崇められる」

「醜いお人形さんはどうなるの?」

「どうなるんだろう?」

「きっと、ナイフの的にされるのでしょうね」

「だけど・・・
どうしても歩きたい」

「人のように、縦横無尽に」

「・・・」

「ならさ」

「歩けばいいんだよ。
歩きたいなら」

!

「君は?」

「うち?」

「サーナ」

「僕は、ワッフル。
なんでサーナは、僕たち人形の声が聞こえるの?」

「こうやってね、澄ませばいいの」

「人形だけじゃない・・・」

「ちゃんと澄まして聴こうとすれば、
いろんな声が聞こえるんだ」

「・・・」

「歩けるのかな?人形の僕でも」

「歩けるようにすればいいんだよ」

「風の噂で聞いたんだけど・・・」

「硬派ってギルドに、黒魔術を得意とした殴り魔がいるらしいの」

「黒魔術の力を持ってすれば、もしかしたら・・・」

「ねえ、ついてくる?
ちょうど、今から硬派に入ろうかと思っているところだけど」

「硬派・・・」

「個人的に硬派って意味は
”ある信念や信条を元にやるべきことをすること”
だと思うな」

「君にぴったりかもね」

ある夏の終わり頃・・・
サーナさんは、硬派の門を叩いた。

硬派加入後、サーナさんは、自分のペースで修行を重ねていった。

そんなサーナさんを、私は親鳥の気持ちのように見守っていた。

・・・
そして、加入から5ヶ月という時間を経て、
サーナさんは立派に2次転職された。

加入された当時の面影を微塵も感じさせない・・・
サーナさんは強くなられた。

そんなサーナさんの横を、
時折ひょいっとワッフルが顔を覗かせる時がある。

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